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メルボルン留学ガイドビクトリア州の高校留学

ビクトリア州の高校留学|制度の全体像

お子さんの高校留学を考えはじめたとき、保護者の方が最初に突き当たるのは、たいてい次の4つだと思います。

  1. 1. 何年生になるのか日本の学年とビクトリア州のYearは、どう対応するのか。
  2. 2. 日本の高校はどうなるのか辞めることになるのか。戻ったとき同級生と同じ学年でいられるのか。
  3. 3. いくらかかるのか授業料だけではなく、総額でいくら見ておけばよいのか。
  4. 4. いつまでに動くのか出願の締切はいつで、そこから何を逆算すればよいのか。

このページは、この4つに順番に答えていきます。数値はすべてビクトリア州教育省などの公表資料に基づいており、出典と確認日を添えています。確認できなかった項目は、その旨を明記して省いています。

ヨットが係留されたドックランズの水辺と、その背後に建つ高層ビル群
ドックランズ。市中心部の西側にある再開発地区です。(撮影:DiliffCC BY 2.5
正規留学の年間授業料
A$19,600Years 7–10・2026年度
ターム留学1タームの授業料
A$4,780.49Year 9・Term 1・2026年度
出願時に挙げる希望校の数
約6受け入れ枠の都合による
日本の高校で認定できる上限
36単位学校教育法施行規則第93条第2項

2026年度の公表値。AUD建て。出典:ビクトリア州教育省「School Fees 2026」(2026年9月11日確認)ビクトリア州教育省「Standard application - secondary school」(2026年9月11日確認)文部科学省「学校教育法施行規則の一部を改正する省令について(高等学校等における外国留学時認定可能単位数の拡大)」(2026年9月11日確認)

何年生になるのか

このセクションで分かること:日本の学年とビクトリア州のYearの対応、および入学時の年齢上限。

このセクションで分かること:お子さんの生年月日と渡航したい時期から、就学する学年の目安が分かります。

この結果は、ビクトリア州の就学開始規則(入学する年の4月30日までに5歳)から本サイトが逆算した目安です。州が公表している対応表ではありません。最終的にどの学年に配置されるかは、受入校とビクトリア州教育省が学力と英語力をもとに判断します。1つ下の学年から始める選択肢もあります。

ビクトリア州の中等教育はYear 7からYear 12までの6年間です。日本の学年とはおおむね対応しますが、学年暦が約3か月ずれているため、幅を持って見ていただく必要があります。

学年の対応と年齢
ビクトリア州日本の学年(目安)学年中の年齢(目安)入学時の年齢上限正規留学ターム留学
Year 7小学6年〜中学1年12〜13歳15歳未満対象
Year 8中学1年〜中学2年13〜14歳16歳未満対象
Year 9中学2年〜中学3年14〜15歳17歳未満対象対象
Year 10中学3年〜高校1年15〜16歳18歳未満対象対象
Year 11高校1年〜高校2年16〜17歳19歳未満対象対象
Year 12高校2年〜高校3年17〜18歳20歳未満対象対象

「入学時の年齢上限」は公表値です。出典:ビクトリア州教育省「Standard application - secondary school」(2026年9月11日確認)ビクトリア州教育省「Study Abroad Program」(2026年9月11日確認)

年齢上限は、その学年に入学する時点で満たしている必要があります。たとえばYear 10に入るには18歳未満であることが条件です。学年が上がるほど上限に近づきますので、高校2年以降の渡航を考えている場合は、早い段階で確認しておくと安心です。

最終的にどの学年に配置されるかは、受入校と州教育省が学力と英語力をもとに判断します。1つ下の学年から始めるという選択肢もあります。

2つの制度の違い

このセクションで分かること:正規留学とターム留学の違い、どちらを選ぶかの判断材料。

ビクトリア州の公立校に留学する方法は2つあります。期間の長さだけの違いではありません。取得できる資格、求められる英語力、費用の計算方法が、それぞれ異なります。

正規留学とターム留学の比較
項目正規留学
Standard Application
ターム留学
Study Abroad Program
期間12か月を超える期間3か月・6か月・9か月・12か月
対象学年Year 7 – Year 12Year 9 – Year 12
英語のスコア基準あり(学年別)なし
英語力の確認方法試験スコア、または英語での就学2年以上渡航前に受入校が評価
英語コースの受講基準を満たさない場合に必要(通常20〜21週)求められない
学力の要件過去2年・主要教科で平均60%以上同じ
VCEの取得できる取得の対象外
ATARの取得できるできない
期末試験現地の生徒と同じように受験するTerm 4末の試験は受けない
開始の時期公表資料で確認中学期の第1週から
必修科目Years 11・12はEnglishY9・Y10はEnglishと数学/Y11・Y12はEnglish
年間費用の目安A$19,600〜(授業料)A$40,180(Year 9・学費と滞在費)

2026年度の公表値。AUD建て。「開始の時期」は正規留学について公表資料の読み取りが確定していないため、確認中としています。出典:ビクトリア州教育省「Standard application - secondary school」(2026年9月11日確認)ビクトリア州教育省「Study Abroad Program」(2026年9月11日確認)ビクトリア州教育省「School Fees 2026」(2026年9月11日確認)

どちらを選ぶかは、2つの問いで決まります

1つめは、VCEが必要かどうかです。オーストラリアの大学に進学したい場合、出願にはATARが必要です。ATARはVCEの成績から算出されますので、正規留学を選ぶことになります。ターム留学ではこの道は開きません。

2つめは、日本の高校に戻るかどうかです。戻る場合は、在籍校が留学期間をどう扱うかが論点になります。これは日本の高校はどうなるのかで扱います。

出願の仕組み

ビクトリア州の公立校への出願は、州教育省の認定を受けた教育エージェントを通じて行います。認定は、法令遵守や研修の要件を満たしたエージェントにのみ与えられます。

出願の際には、希望する学校を約6校挙げます。そのうえで、受け入れが可能な学校を州教育省が割り当てます。受け入れ枠に限りがあるためです。

出典:ビクトリア州教育省「Apply with an Agent」(2026年9月11日確認)ビクトリア州教育省「Application Process」(2026年9月11日確認)

日本とオーストラリアの学年暦のズレ

このセクションで分かること:学年の始まりが違うことの影響と、日本の長期休暇との関係。

ビクトリア州の学年は1月末に始まり12月に終わります。日本の年度とは約3か月ずれます。日本は4月に始まり3月に終わります。ビクトリア州は1月末に始まり12月に終わります。この約3か月のズレが、渡航時期の判断に影響します。

王立植物園の芝生と、その周りに立つ大きな木々
王立植物園(2017年撮影)。メルボルンは南半球にあるため、日本と季節が逆になります。(撮影:WpcpeyCC BY-SA 4.0
2027年の学期日程(ビクトリア州立学校)
学期開始終了授業週数日本の時期
Term 11月27日3月25日93学期の後半〜学年末
Term 24月12日6月25日11新年度の1学期
Term 37月12日9月17日10夏休みを含む時期
Term 410月4日12月17日112学期

ビクトリア州立学校の日程。出典:ビクトリア州政府「School term dates and holidays for Victoria」(2026年9月11日確認)

逆に、オーストラリアの長期休暇は12月中旬から1月末までです。日本の冬休みより長く、この時期は授業がありません。年間の費用を考えるときは、この休暇中の滞在をどうするかも論点になります。

渡航タイミングの代表パターン

このセクションで分かること:よく選ばれる渡航時期と、それぞれの長所と負荷。

学年暦がずれている以上、どの時期に出ても何かは犠牲になります。以下は代表的な4つのパターンです。どれが良いという話ではなく、何を優先するかの違いです。

パターン1 中学3年の1月に出て、Year 10から始める

日本の中学卒業を待たずに渡航する形です。

長所
Year 10から入るため、VCEに進む前に1年間の準備期間がとれます。学年の途中からではなく、年度の頭から入れます。
負荷
日本の中学の卒業式に出られない場合があります。中学3年の秋には出願を終えている必要があり、準備の期間が短くなります。

パターン2 高校1年の1月に出て、Year 10またはYear 11から始める

日本の高校に1年近く在籍してから渡航する形です。

長所
日本の高校での成績が出願書類として揃います。英語試験の準備にも時間がとれます。在籍校との相談も落ち着いて進められます。
負荷
年齢上限に注意が必要です。学年をどう配置するかによって、帰国後に同級生と学年がずれる可能性があります。

パターン3 高校1年の7月に出て、Term 3からターム留学する

短い期間から試す形です。

長所
3か月から選べるため、負担を抑えて始められます。本人が現地の環境に合うかどうかを確かめてから、長期を検討できます。
負荷
日本の夏休みと2学期にまたがります。VCEは取得できません。単位認定の扱いも、期間が短いぶん在籍校との調整が必要になります。

パターン4 高校2年の1月に出て、Year 11から2年間かけてVCEを取る

オーストラリアの大学進学を前提にした形です。

長所
Year 11とYear 12を通して履修するため、VCEの修了要件を満たしてATARを取得できます。
負荷
Years 11・12の英語要件は最も高く設定されています。日本の高校を卒業するかどうかの判断も必要になります。費用も2年分になります。

日本の高校はどうなるのか

このセクションで分かること:留学扱いと休学扱いの違い、単位認定の上限、在籍校に確認すべきこと。

保護者の方から最も多くいただく質問です。結論から申し上げると、扱いは在籍校が決めます。法令は「できる」と定めているだけで、判断は校長に委ねられています。

2つの扱いの違い
項目留学扱い休学扱い
根拠学校教育法施行規則第93条各校の学則
在籍在籍したまま在籍したまま(休学)
留学先での履修単位として認定されうる認定の対象にしない
帰国後の学年同級生と同じ学年に戻れる場合がある留学開始時の学年に戻る
卒業の時期変わらない場合がある1年遅れる
在籍校の学費学校により異なる学校により異なる

「根拠」欄の条文は公表されている法令です。休学の扱いと学費は各校の学則によるため、在籍校にご確認ください。出典:日本法令外国語訳データベースシステム「学校教育法施行規則(第93条・第96条)」(2026年9月11日確認)

条文はどう書かれているか

学校教育法施行規則第93条は、次のように定めています。

第九十三条 校長は、教育上有益と認めるときは、生徒が外国の高等学校に留学することを許可することができる

2 校長は、前項の規定により留学することを許可された生徒について、外国の高等学校における履修を高等学校における履修とみなし、三十六単位を超えない範囲で単位の修得を認定することができる

3 校長は、前項の規定により単位の修得を認定された生徒について、(中略)学年の途中においても、各学年の課程の修了又は卒業を認めることができる

大切なのは、3つの項がいずれも「できる」で終わっている点です。これは任意規定と呼ばれる書き方で、校長に判断の余地を残しています。認定を義務づけるものではありません。

なお、上限が30単位から36単位に引き上げられたのは、2010年4月1日に施行された改正によるものです。高等学校の卒業に必要な単位数は74単位以上と定められていますので、36単位はその約半分にあたります。

出典:文部科学省「学校教育法施行規則の一部を改正する省令について(高等学校等における外国留学時認定可能単位数の拡大)」(2026年9月11日確認)日本法令外国語訳データベースシステム「学校教育法施行規則(第93条・第96条)」(2026年9月11日確認)

最初のステップは、在籍校への確認です

学校選びや費用の試算より前に、在籍校に相談することをおすすめします。扱いが決まらないと、渡航時期も期間も決められないためです。確認しておきたいのは、次の点です。

  • 留学扱いと休学扱いのどちらになるか。選べるのか。
  • 留学扱いの場合、認定される単位数の目安はどれくらいか。
  • 帰国後は何年生に戻るのか。卒業の時期は変わるのか。
  • 留学中、在籍校の学費はどうなるのか。
  • 出発までに、学校へどの書類をいつまでに出す必要があるか。
  • 留学先から、どの書類を持ち帰る必要があるか(成績証明書など)。

書類は「学校が出すもの」「生徒や保護者が出すもの」「留学先が出すもの」の3つに分けて整理しておくと、抜けが減ります。

費用の概要

このセクションで分かること:授業料の水準と、そこに加わる費用の種類。

ビクトリア州教育省は、授業料と授業料以外の費用の両方を公表しています。ここでは全体像だけを示します。項目ごとの金額と総額は費用のページにまとめています。

クイーン・ビクトリア・マーケットの屋根付き通路に並ぶ露店
クイーン・ビクトリア・マーケット。市中心部にある食品と日用品の市場です。(撮影:Dietmar RabichCC BY-SA 4.0
正規留学の年間授業料(2026年度)
区分学年年額
PrimaryPrep – Grade 6A$16,000
Junior SecondaryYears 7 – 10A$19,600
Senior SecondaryYears 11 – 12A$22,000

2026年度の公表値。AUD建て。出典:ビクトリア州教育省「School Fees 2026」(2026年9月11日確認)

授業料のほかに、次のような費用がかかります。いずれも州教育省が金額を公表しています。

  • 出願料、到着サポート料、滞在先の手配料
  • ホームステイ費(週あたりで計算されます)
  • 制服、教科書、文具、電子端末
  • 校外キャンプ、遠足
  • VCEの受験料
  • 留学生用医療保険(OSHC)。目安として年額A$675から
  • 学生ビザの申請料。A$2,500から

出典:ビクトリア州教育省「School Fees 2026」(2026年9月11日確認)オーストラリア内務省「Subclass 500 Student visa」(2026年9月11日確認)

費用が想定より増える場面もあります。代表的なのは、英語のスコア基準を満たさず、州立校の英語コースを先に受講する場合です。期間は通常20〜21週で、そのぶんの授業料と滞在費が加わります。学校の休暇中もホームステイに滞在する場合は、その費用も別に発生します。

また、学費は毎年見直されます。在籍中に改定があった場合は、新規の生徒だけでなく継続中の生徒にも適用されると公表されています。

費用の総額と内訳を見る

出願の条件

このセクションで分かること:英語と学力について求められる水準。

英語の要件

正規留学には、学年別のスコア基準があります。ターム留学にはスコア基準がなく、渡航前に受入校が英語力を確認します。

正規留学の英語要件(学年別)
試験Years 7, 8, 9Year 10Years 11, 12
IELTS / IELTS indicator5.05.56.0
AEAS46–5657–6667 and above
TOEFL iBT / Special Home Edition35–4546–5960–78
TOEFL Essentials5.755.757.5
EIKEN(英検)Grade 3Grade 3Grade 2A ※
iDAT60–70%60–70%70–80%
PTE academic29–3636–4647 and above
Cambridge B2 for schools154–162162–168169 and above

2026年9月11日時点の公表値。※印の英検の欄は、州教育省の原表記をそのまま掲載しています。日本語の級との対応が確認できていないため、本サイトでは言い換えていません。出典:ビクトリア州教育省「Standard application - secondary school」(2026年9月11日確認)ビクトリア州教育省「Learning English」(2026年9月11日確認)

英語を主たる教授言語とする学校で 2 年以上学んだことを示す書類を提出する方法もあります。

要件を満たさない場合は、州立校の英語コース、または CRICOS 登録プロバイダの対面英語コースを受講します。期間は通常 20〜21週(2ターム)で、開始時期によって変わります。

学力の要件

正規留学とターム留学に共通して、過去2年間に履修した主要教科で、それぞれ平均60%以上を修めていることが求められます。州教育省が主要教科として挙げているのは、次の科目です。

  • 数学
  • 理科系科目(生物、化学、物理)
  • 人文系科目(地理、歴史、文学、社会科学)
  • 生徒の第一言語、または英語

日本の成績は5段階評価や10段階評価が多く、そのままでは対応しません。成績証明書をもとに、どう換算されるかは出願時に確認することになります。

出典:ビクトリア州教育省「Standard application - secondary school」(2026年9月11日確認)ビクトリア州教育省「Study Abroad Program」(2026年9月11日確認)

出願から渡航までの流れ

州教育省は、各段階の処理期間を公表しています。以下は正規留学の場合の流れです。

  1. 1. 認定教育エージェントを通じて出願する

    州教育省の認定を受けたエージェントが、家庭に代わって手続きを進めます。

  2. 2. 受付確認のメールを受け取る約2〜3日

    出願の提出から、州教育省と学校の処理を経て届きます。

  3. 3. Letter of Offer と Written Agreement を受け取る約1〜2週間

    必要書類がすべて揃った出願からの期間です。学校の休業期間は含みません。Genuine Student の審査対象になる場合は、さらに時間がかかることがあります。

  4. 4. 署名した Written Agreement を返送する

    保護者または法定後見人が署名します。生徒が18歳以上の場合は本人の署名も必要です。

  5. 5. 請求書を受け取る1週間

    署名済みの書類の提出後に届きます。

  6. 6. 期限までに支払う

    請求書に記載された方法と期限に従います。

  7. 7. CoE(在籍証明)を受け取る1週間

    ホームステイを州教育省に手配してもらう場合は、CAAW(滞在と福祉に関する確認書)も同時に届きます。入金の確認が取れてからの期間です。

  8. 8. オーストラリア内務省に学生ビザを申請する

    ビザの処理期間は内務省にご確認ください。申請にはCoEが必要です。

処理期間は州教育省の公表値です。出典:ビクトリア州教育省「Application Process」(2026年9月11日確認)

メルボルン市中心部の通りを走る、えんじ色のシティサークル・トラム
シティサークル・トラム。市中心部を巡回する路面電車です。(撮影:Dietmar RabichCC BY-SA 4.0

学校生活

このセクションで分かること:科目の選び方、EALの位置づけ、学習量の目安、友人関係の支え方。

科目は自分で選びます

VCEには90を超える科目があり、9つの学習領域に分かれています。英語(4科目)、英語以外の言語(40以上)、理科(5)、数学(5)、テクノロジー(5)、芸術(10)、人文(17)、ビジネス(5)、保健体育(3)です。

ただし、各校が実際に開講するのは20〜30科目です。生徒数によって変わります。学びたい科目が決まっている場合は、学校選びの段階で開講状況を確認しておく必要があります。校内で開講がない科目も、Victorian School of Languagesなど校外の機関で履修できる場合があります。

必修はYears 11・12のEnglishだけです。それ以外は本人が選びます。各校には進路と科目選択を相談できるcareer and course counsellorsがいます。

出典:ビクトリア州教育省「Standard application - secondary school」(2026年9月11日確認)

EALという選択肢

English as an Additional Language(EAL)は、英語を母語としない生徒のための英語科目です。EALはEnglishグループに含まれるため、VCEの英語の要件を満たすために使えます。州教育省は、留学生の多くがEALを選ぶと案内しています。

EALには受講資格の条件があり、オーストラリアなど英語圏での滞在や就学の年数が関係します。累積7年という基準があることは確認できていますが、正確な条件については本サイトで確認が取れていないため、ここでは詳細を記載していません。学校またはVCAAにご確認ください。

学習量の目安

上級学年の時間割には、特定の授業に紐づかない自習時間(free periods)が組まれます。自習室、図書館、パソコンのブースなどで学習します。

家庭での学習時間の目安は、州教育省の資料では平日が1〜3時間、週末が6時間とされています。ホームステイ先は、学習のための静かな場所を用意することになっています。

出典:ビクトリア州教育省「Standard application - secondary school」(2026年9月11日確認)

友人関係と課外活動

新しく入った生徒を在校生とつなぐbuddy programがあります。学校のInternational Student Coordinatorも、環境に慣れるまでの相談相手になります。

このほか、州全体で行われる行事や、多文化をテーマにした催しがあります。学校ごとのクラブや競技の一覧は、州として公表されていません。関心のある活動がある場合は、学校の情報をご確認ください。

大学進学までの4段階

このセクションで分かること:VCEからオーストラリアの大学出願までの仕組みと、注意すべき分かれ道。

オーストラリアの大学に出願するまでには、4つの段階があります。段階ごとに求められるものが違いますので、順に見ていきます。

メルボルン大学パークビル・キャンパスにある、時計塔を備えたオールドアーツ・ビルディング
メルボルン大学パークビル・キャンパス。市中心部の北側にあります。(撮影:Polly clipCC BY-SA 3.0
  1. 段階1

    VCEを修了する

    VCEの修了には、16ユニットを満足に修了することが求められます。内訳は、Englishグループから3ユニット(Unit 3–4のシーケンスを含む)と、それ以外に3つのUnit 3–4のシーケンスです。

    1科目はUnits 1から4で構成され、各ユニットが1セメスターにあたります。Units 1・2は通常Year 11で、Units 3・4は通常Year 12で履修します。EnglishとEALは同等の科目として扱われ、同じユニットの段階ではどちらか一方だけが単位として数えられます。

  2. 段階2

    study scoreを得る

    study scoreは、その科目を同じ年に履修した州内の全生徒の中での位置を示す数値です。0から50の範囲で、平均が30、標準偏差が7になるよう調整されます。大半の生徒は23から37の範囲に収まります。

    study scoreを得るには、その科目で2つ以上の評価課題を達成し、同じ年度にUnits 3と4の両方でS(満足)の評価を得る必要があります。

  3. 段階3

    ATARが算出される

    ATAR(Australian Tertiary Admission Rank)は点数ではなく順位です。最高値は99.95で、100は存在しません。30.00未満は「less than 30」として報告されます。

    算出はこう行われます。まず、対象となるEnglishの最も高いscaled study scoreに、次に高い3つのscaled study scoreを加えます。この4つをprimary fourと呼びます。そこに、5科目めと6科目めのscaled study scoreをそれぞれ10%ずつ、最大2つまで加算します。この合計をもとに順位が決まります。

    ATARを得るには、適切な組み合わせで最低4つのstudy scoreが必要です。

  4. 段階4

    VTACを通じて出願する

    ビクトリア州の大学への出願は、VTAC(Victorian Tertiary Admissions Centre)という機関を通じて行います。課程を志望順に並べて登録する仕組みで、登録できるのは最大8件です。

    締切前と志望変更の期間中であれば、追加、削除、並べ替えを何度でも行えます。1回のラウンドでオファーが出るのは、合格した志望のうち最も上位の1件だけです。

出典:VCAA(ビクトリア州カリキュラム評価機構)「VCE Administrative Handbook — VCE」(2026年9月11日確認)VTAC(ビクトリア州高等教育入学センター)「ATAR」(2026年9月11日確認)

出典:VCAA(ビクトリア州カリキュラム評価機構)「VCE Administrative Handbook — VCE」(2026年9月11日確認)ビクトリア州教育省「Standard application - secondary school」(2026年9月11日確認)

安全とサポートの層構造

このセクションで分かること:誰が、どの範囲で、留学生の安全と学習に責任を持つのか。

未成年を海外に送る判断をするうえで、「何かあったとき誰が動くのか」は確かめておきたい点だと思います。ビクトリア州の公立校の場合、この仕組みは4つの層に分かれています。

  1. 第1層 連邦法

    Education Services for Overseas Students (ESOS) Act 2000

    オーストラリアの連邦法です。留学生を受け入れる教育機関に対して、教育の提供、施設、サービスについて全国共通の基準を満たすことを求めています。あわせて、留学生の授業料を保護する仕組みを定めています。

  2. 第2層 授業料の保護

    Tuition Protection Service(TPS)

    教育機関が課程を最後まで提供できなくなった場合に働く制度です。学生ビザで学ぶ留学生が対象で、他の機関や課程での就学を続けられるよう支援するか、支払ったのに提供されなかった分を返金します。

  3. 第3層 州教育省

    CAAWと受入校の認定

    ホームステイを選んだ場合、ビクトリア州教育省が滞在中の福祉について全面的な責任を負うと公表されています。この責任関係を示す書類がCAAW(Confirmation of Appropriate Accommodation and Welfare)で、18歳未満の学生ビザ申請にも必要になります。

    留学生を受け入れる学校は、厳格な認定手続きを経ており、定期的に見直されます。ホームステイ先についても、学校が審査、面接、訪問確認を行い、世帯の18歳以上の全員がWorking With Children Checkを持っていることを確認します。学校の担当者は6か月ごとに家庭を訪問します。

  4. 第4層 学校

    International Student Coordinator(ISC)

    日々の窓口になるのが、各校のISCです。州教育省は24時間・週7日の対応体制がとられていると案内しています。

    ISCの役割として公表されているのは、次の内容です。

    • 空港での出迎えと、ホームステイ先への送迎
    • 学習を軌道に乗せるための助言
    • 書面による報告で、保護者に状況を共有すること
    • 保護者との電話またはビデオ面談を、年1回以上行うこと
    • 福祉と健康に関するサービスへの橋渡し

    渡航直後には、各校でオリエンテーションが行われます。学習計画、教科書や制服の購入、医療と身の安全、家計の管理とビザの要件、友人づくり、異文化への適応、科目選択と進学経路、そして帰国時の再適応まで扱うことになっています。

出典:ビクトリア州教育省「Accommodation and Homestay」(2026年9月11日確認)ビクトリア州教育省「Standard application - secondary school」(2026年9月11日確認)

メルボルン郊外サンシャインの住宅街に建つ、前庭のある一戸建て
メルボルン郊外の住宅の一例:サンシャインの住宅街。住宅の形は地域によって異なります。(撮影:Philip MallisCC BY-SA 2.0

準備の進み方

このセクションで分かること:出願締切から逆算したときの、やることの順番。

固定点は2つだけです

1つめは出願締切です。学期ごとに公表されています。出願締切を過ぎて提出された出願は、その学期の入学審査の対象になりません。次の学期の扱いになります。

2つめは出願後の処理期間です。受付確認まで約2〜3日、Letter of Offerまで約1〜2週間、請求書まで1週間、CoEの発行まで1週間と公表されています。ここにビザの申請期間が加わります。ビザの処理期間はオーストラリア内務省にご確認ください。

出願締切(正規留学・ターム留学 共通)
学期学期の開始出願締切
2027年 Term 12027年1月27日2026年10月16日
2027年 Term 22027年4月12日2027年1月8日
2027年 Term 32027年7月12日2027年4月2日
2027年 Term 42027年10月4日2027年6月25日

出典:ビクトリア州教育省「Application Submission Dates」(2026年9月11日確認)

締切から逆算したときの順番

出願締切を起点に、さかのぼって並べると次のようになります。

  1. 1. 在籍校に相談する留学扱いか休学扱いか、単位認定の見込み、帰国後の学年。ここが決まらないと、期間も渡航時期も決められません。最初に着手する項目です。
  2. 2. 制度と学年を決める正規留学かターム留学か。どのYearから始めるか。年齢上限に収まるかを確認します。
  3. 3. 英語の要件を確認し、必要なら受験する正規留学の場合はスコアが必要です。試験の実施日と結果が出るまでの期間は試験機関によって異なりますので、出願締切から逆算して受験日を決めます。基準に届かない場合は、英語コースを前提に計画を組み直します。
  4. 4. 書類を準備する過去2年分の成績証明書、パスポートなど。学校が発行する書類は、依頼から受け取りまでに時間がかかります。
  5. 5. 希望校を約6校選ぶ地域、共学か男女別か、ターム留学の受け入れ可否、英語サポートの有無。1校ずつ決めるのではなく、6校の組み合わせとして考えます。
  6. 6. 出願する(ここが締切)認定エージェントを通じて提出します。以降は上の処理期間に沿って進みます。
  7. 7. 学費の支払いとCoEの受領海外送金には日数がかかります。請求書の期限に間に合うよう、金融機関の手続きを事前に確認しておくと安心です。
  8. 8. 学生ビザを申請するCoEが出てからの申請になります。18歳未満の場合はCAAWも必要です。
  9. 9. 渡航の準備航空券、保険の確認、到着情報の提出。ホームステイを利用する場合は、福祉開始日の2週間前までに到着情報を提出します。

処理期間と締切は州教育省の公表値です。項目の順番は、それらをもとに本サイトが整理したものです。出典:ビクトリア州教育省「Application Process」(2026年9月11日確認)ビクトリア州教育省「Application Submission Dates」(2026年9月11日確認)

メルボルン空港 第2ターミナル(国際線)の建物の外観
メルボルン空港の第2ターミナル。国際線が発着します。(撮影:DaHuzyBruCC BY-SA 4.0

どこから手をつければよいか分からないとき

1番の「在籍校に相談する」で止まってしまう方が多いようです。何をどう聞けばよいかだけでも、LINEでお答えします。

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よくある質問

子どもは何年生に入ることになりますか。

日本の学年とビクトリア州のYearはおおむね対応しますが、学年暦が約3か月ずれているため、渡航する時期によって同学年に入る場合と1つ下の学年に入る場合があります。入学時の年齢上限も学年ごとに決まっています。最終的な配置は、受入校と州教育省が学力と英語力をもとに判断します。

英語がほとんど話せない状態でも出願できますか。

正規留学には学年別のスコア基準があります。満たさない場合は、州立校の英語コースを先に受講する方法があります。期間は通常20〜21週です。ターム留学にはスコア基準がありませんが、受入校が渡航前に英語力を確認します。

希望した学校に入れますか。

学校の割り当てはビクトリア州教育省が行います。出願時に約6校を挙げますが、第1希望の学校になるとは限りません。受け入れ枠の状況によって決まります。

日本の高校を辞めずに留学できますか。

学校教育法施行規則第93条は、校長が教育上有益と認めるときに留学を許可できると定めています。同条第2項では36単位を超えない範囲で単位の修得を認定できるとされています。いずれも校長の判断に委ねられた規定ですので、在籍校への確認が最初のステップになります。

留学した1年分の単位は、そのまま認められますか。

認定の可否と単位数は在籍校の判断によります。上限は36単位と定められていますが、実際に何単位を認めるかは学校ごとに異なります。渡航前に在籍校と取り決めておくことをおすすめします。

1年間でいくらかかりますか。

2026年度の公表値では、正規留学のYears 7–10の授業料が年額A$19,600、Years 11–12がA$22,000です。これに滞在費、保険、ビザ、学用品などが加わります。内訳は費用のページにまとめています。

ターム留学でもVCEは取れますか。

ターム留学(Study Abroad Program)はVCEの取得対象外です。Term 4末の試験も受けません。VCEを取得して現地の大学に出願する場合は、正規留学(Standard Application)を選びます。

ホームステイは何歳から選べますか。

15歳以上です。15歳未満の生徒は、保護者、法定後見人、またはオーストラリア内務省が承認した親族と同居する必要があります。

日本の夏休みに合わせて留学できますか。

日本の夏休みにあたる7月から8月は、ビクトリア州ではTerm 3の授業期間です。休暇中の短期滞在としてではなく、学期の途中または学期の区切りで通うことになります。ターム留学は学期の第1週から始める決まりですので、Term 3の開始に合わせる形になります。

VCE Vocational Majorでも大学に行けますか。

VCE Vocational Major(VCE VM)はstudy scoreが付かず、ATARが算出されません。州教育省も、留学生にとってオーストラリアの大学や職業への経路につながらない可能性が高いと案内しています。大学進学を考えている場合は、科目選択の段階で学校とよくご相談ください。

出願はいつまでに出せばよいですか。

学期ごとに締切が公表されています。締切を過ぎた出願は、その学期の入学審査の対象にならず、次の学期の扱いになります。英語試験の受験や在籍校との相談にも時間がかかりますので、締切から逆算して動くことになります。

留学中、保護者は様子を知ることができますか。

学校のInternational Student Coordinator(ISC)が、書面による報告で学習状況を保護者に共有します。保護者との電話またはビデオ面談を年1回以上行うことになっています。ISCは24時間・週7日の対応体制がとられています。

学校が途中で受け入れを続けられなくなったらどうなりますか。

連邦法のEducation Services for Overseas Students (ESOS) Act 2000に基づき、授業料の保護制度があります。Tuition Protection Serviceが、他の機関や課程での就学継続、または未提供分の返金を支援します。

出典と作成時点

このセクションで分かること:このページの数値がどこから来ているか、いつ確認したものか。

このページの数値は、すべて下記の公表資料に基づいています。最終確認日は2026年9月11日です。学費、出願締切、ビザの要件は改定されることがありますので、出願の前には各機関の公式ページで最新の内容をご確認ください。

初出公開:2026年9月11日 / 最終更新:2026年9月11日

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