パターン1 中学3年の1月に出て、Year 10から始める
日本の中学卒業を待たずに渡航する形です。
- 長所
- Year 10から入るため、VCEに進む前に1年間の準備期間がとれます。学年の途中からではなく、年度の頭から入れます。
- 負荷
- 日本の中学の卒業式に出られない場合があります。中学3年の秋には出願を終えている必要があり、準備の期間が短くなります。
お子さんの高校留学を考えはじめたとき、保護者の方が最初に突き当たるのは、たいてい次の4つだと思います。
このページは、この4つに順番に答えていきます。数値はすべてビクトリア州教育省などの公表資料に基づいており、出典と確認日を添えています。確認できなかった項目は、その旨を明記して省いています。

2026年度の公表値。AUD建て。出典:ビクトリア州教育省「School Fees 2026」(2026年9月11日確認)/ビクトリア州教育省「Standard application - secondary school」(2026年9月11日確認)/文部科学省「学校教育法施行規則の一部を改正する省令について(高等学校等における外国留学時認定可能単位数の拡大)」(2026年9月11日確認)
このセクションで分かること:日本の学年とビクトリア州のYearの対応、および入学時の年齢上限。
このセクションで分かること:お子さんの生年月日と渡航したい時期から、就学する学年の目安が分かります。
この結果は、ビクトリア州の就学開始規則(入学する年の4月30日までに5歳)から本サイトが逆算した目安です。州が公表している対応表ではありません。最終的にどの学年に配置されるかは、受入校とビクトリア州教育省が学力と英語力をもとに判断します。1つ下の学年から始める選択肢もあります。
ビクトリア州の中等教育はYear 7からYear 12までの6年間です。日本の学年とはおおむね対応しますが、学年暦が約3か月ずれているため、幅を持って見ていただく必要があります。
| ビクトリア州 | 日本の学年(目安) | 学年中の年齢(目安) | 入学時の年齢上限 | 正規留学 | ターム留学 |
|---|---|---|---|---|---|
| Year 7 | 小学6年〜中学1年 | 12〜13歳 | 15歳未満 | 対象 | — |
| Year 8 | 中学1年〜中学2年 | 13〜14歳 | 16歳未満 | 対象 | — |
| Year 9 | 中学2年〜中学3年 | 14〜15歳 | 17歳未満 | 対象 | 対象 |
| Year 10 | 中学3年〜高校1年 | 15〜16歳 | 18歳未満 | 対象 | 対象 |
| Year 11 | 高校1年〜高校2年 | 16〜17歳 | 19歳未満 | 対象 | 対象 |
| Year 12 | 高校2年〜高校3年 | 17〜18歳 | 20歳未満 | 対象 | 対象 |
「入学時の年齢上限」は公表値です。出典:ビクトリア州教育省「Standard application - secondary school」(2026年9月11日確認)/ビクトリア州教育省「Study Abroad Program」(2026年9月11日確認)
年齢上限は、その学年に入学する時点で満たしている必要があります。たとえばYear 10に入るには18歳未満であることが条件です。学年が上がるほど上限に近づきますので、高校2年以降の渡航を考えている場合は、早い段階で確認しておくと安心です。
最終的にどの学年に配置されるかは、受入校と州教育省が学力と英語力をもとに判断します。1つ下の学年から始めるという選択肢もあります。
このセクションで分かること:正規留学とターム留学の違い、どちらを選ぶかの判断材料。
ビクトリア州の公立校に留学する方法は2つあります。期間の長さだけの違いではありません。取得できる資格、求められる英語力、費用の計算方法が、それぞれ異なります。
| 項目 | 正規留学 Standard Application | ターム留学 Study Abroad Program |
|---|---|---|
| 期間 | 12か月を超える期間 | 3か月・6か月・9か月・12か月 |
| 対象学年 | Year 7 – Year 12 | Year 9 – Year 12 |
| 英語のスコア基準 | あり(学年別) | なし |
| 英語力の確認方法 | 試験スコア、または英語での就学2年以上 | 渡航前に受入校が評価 |
| 英語コースの受講 | 基準を満たさない場合に必要(通常20〜21週) | 求められない |
| 学力の要件 | 過去2年・主要教科で平均60%以上 | 同じ |
| VCEの取得 | できる | 取得の対象外 |
| ATARの取得 | できる | できない |
| 期末試験 | 現地の生徒と同じように受験する | Term 4末の試験は受けない |
| 開始の時期 | 公表資料で確認中 | 学期の第1週から |
| 必修科目 | Years 11・12はEnglish | Y9・Y10はEnglishと数学/Y11・Y12はEnglish |
| 年間費用の目安 | A$19,600〜(授業料) | A$40,180(Year 9・学費と滞在費) |
2026年度の公表値。AUD建て。「開始の時期」は正規留学について公表資料の読み取りが確定していないため、確認中としています。出典:ビクトリア州教育省「Standard application - secondary school」(2026年9月11日確認)/ビクトリア州教育省「Study Abroad Program」(2026年9月11日確認)/ビクトリア州教育省「School Fees 2026」(2026年9月11日確認)
1つめは、VCEが必要かどうかです。オーストラリアの大学に進学したい場合、出願にはATARが必要です。ATARはVCEの成績から算出されますので、正規留学を選ぶことになります。ターム留学ではこの道は開きません。
2つめは、日本の高校に戻るかどうかです。戻る場合は、在籍校が留学期間をどう扱うかが論点になります。これは日本の高校はどうなるのかで扱います。
ビクトリア州の公立校への出願は、州教育省の認定を受けた教育エージェントを通じて行います。認定は、法令遵守や研修の要件を満たしたエージェントにのみ与えられます。
出願の際には、希望する学校を約6校挙げます。そのうえで、受け入れが可能な学校を州教育省が割り当てます。受け入れ枠に限りがあるためです。
出典:ビクトリア州教育省「Apply with an Agent」(2026年9月11日確認)/ビクトリア州教育省「Application Process」(2026年9月11日確認)
このセクションで分かること:学年の始まりが違うことの影響と、日本の長期休暇との関係。
ビクトリア州の学年は1月末に始まり12月に終わります。日本の年度とは約3か月ずれます。日本は4月に始まり3月に終わります。ビクトリア州は1月末に始まり12月に終わります。この約3か月のズレが、渡航時期の判断に影響します。

| 学期 | 開始 | 終了 | 授業週数 | 日本の時期 |
|---|---|---|---|---|
| Term 1 | 1月27日 | 3月25日 | 9 | 3学期の後半〜学年末 |
| Term 2 | 4月12日 | 6月25日 | 11 | 新年度の1学期 |
| Term 3 | 7月12日 | 9月17日 | 10 | 夏休みを含む時期 |
| Term 4 | 10月4日 | 12月17日 | 11 | 2学期 |
ビクトリア州立学校の日程。出典:ビクトリア州政府「School term dates and holidays for Victoria」(2026年9月11日確認)
逆に、オーストラリアの長期休暇は12月中旬から1月末までです。日本の冬休みより長く、この時期は授業がありません。年間の費用を考えるときは、この休暇中の滞在をどうするかも論点になります。
このセクションで分かること:よく選ばれる渡航時期と、それぞれの長所と負荷。
学年暦がずれている以上、どの時期に出ても何かは犠牲になります。以下は代表的な4つのパターンです。どれが良いという話ではなく、何を優先するかの違いです。
日本の中学卒業を待たずに渡航する形です。
日本の高校に1年近く在籍してから渡航する形です。
短い期間から試す形です。
オーストラリアの大学進学を前提にした形です。
このセクションで分かること:留学扱いと休学扱いの違い、単位認定の上限、在籍校に確認すべきこと。
保護者の方から最も多くいただく質問です。結論から申し上げると、扱いは在籍校が決めます。法令は「できる」と定めているだけで、判断は校長に委ねられています。
| 項目 | 留学扱い | 休学扱い |
|---|---|---|
| 根拠 | 学校教育法施行規則第93条 | 各校の学則 |
| 在籍 | 在籍したまま | 在籍したまま(休学) |
| 留学先での履修 | 単位として認定されうる | 認定の対象にしない |
| 帰国後の学年 | 同級生と同じ学年に戻れる場合がある | 留学開始時の学年に戻る |
| 卒業の時期 | 変わらない場合がある | 1年遅れる |
| 在籍校の学費 | 学校により異なる | 学校により異なる |
「根拠」欄の条文は公表されている法令です。休学の扱いと学費は各校の学則によるため、在籍校にご確認ください。出典:日本法令外国語訳データベースシステム「学校教育法施行規則(第93条・第96条)」(2026年9月11日確認)
学校教育法施行規則第93条は、次のように定めています。
第九十三条 校長は、教育上有益と認めるときは、生徒が外国の高等学校に留学することを許可することができる。
2 校長は、前項の規定により留学することを許可された生徒について、外国の高等学校における履修を高等学校における履修とみなし、三十六単位を超えない範囲で単位の修得を認定することができる。
3 校長は、前項の規定により単位の修得を認定された生徒について、(中略)学年の途中においても、各学年の課程の修了又は卒業を認めることができる。
大切なのは、3つの項がいずれも「できる」で終わっている点です。これは任意規定と呼ばれる書き方で、校長に判断の余地を残しています。認定を義務づけるものではありません。
なお、上限が30単位から36単位に引き上げられたのは、2010年4月1日に施行された改正によるものです。高等学校の卒業に必要な単位数は74単位以上と定められていますので、36単位はその約半分にあたります。
出典:文部科学省「学校教育法施行規則の一部を改正する省令について(高等学校等における外国留学時認定可能単位数の拡大)」(2026年9月11日確認)/日本法令外国語訳データベースシステム「学校教育法施行規則(第93条・第96条)」(2026年9月11日確認)
学校選びや費用の試算より前に、在籍校に相談することをおすすめします。扱いが決まらないと、渡航時期も期間も決められないためです。確認しておきたいのは、次の点です。
書類は「学校が出すもの」「生徒や保護者が出すもの」「留学先が出すもの」の3つに分けて整理しておくと、抜けが減ります。
このセクションで分かること:授業料の水準と、そこに加わる費用の種類。
ビクトリア州教育省は、授業料と授業料以外の費用の両方を公表しています。ここでは全体像だけを示します。項目ごとの金額と総額は費用のページにまとめています。

| 区分 | 学年 | 年額 |
|---|---|---|
| Primary | Prep – Grade 6 | A$16,000 |
| Junior Secondary | Years 7 – 10 | A$19,600 |
| Senior Secondary | Years 11 – 12 | A$22,000 |
2026年度の公表値。AUD建て。出典:ビクトリア州教育省「School Fees 2026」(2026年9月11日確認)
授業料のほかに、次のような費用がかかります。いずれも州教育省が金額を公表しています。
出典:ビクトリア州教育省「School Fees 2026」(2026年9月11日確認)/オーストラリア内務省「Subclass 500 Student visa」(2026年9月11日確認)
費用が想定より増える場面もあります。代表的なのは、英語のスコア基準を満たさず、州立校の英語コースを先に受講する場合です。期間は通常20〜21週で、そのぶんの授業料と滞在費が加わります。学校の休暇中もホームステイに滞在する場合は、その費用も別に発生します。
また、学費は毎年見直されます。在籍中に改定があった場合は、新規の生徒だけでなく継続中の生徒にも適用されると公表されています。
このセクションで分かること:英語と学力について求められる水準。
正規留学には、学年別のスコア基準があります。ターム留学にはスコア基準がなく、渡航前に受入校が英語力を確認します。
| 試験 | Years 7, 8, 9 | Year 10 | Years 11, 12 |
|---|---|---|---|
| IELTS / IELTS indicator | 5.0 | 5.5 | 6.0 |
| AEAS | 46–56 | 57–66 | 67 and above |
| TOEFL iBT / Special Home Edition | 35–45 | 46–59 | 60–78 |
| TOEFL Essentials | 5.75 | 5.75 | 7.5 |
| EIKEN(英検) | Grade 3 | Grade 3 | Grade 2A ※ |
| iDAT | 60–70% | 60–70% | 70–80% |
| PTE academic | 29–36 | 36–46 | 47 and above |
| Cambridge B2 for schools | 154–162 | 162–168 | 169 and above |
2026年9月11日時点の公表値。※印の英検の欄は、州教育省の原表記をそのまま掲載しています。日本語の級との対応が確認できていないため、本サイトでは言い換えていません。出典:ビクトリア州教育省「Standard application - secondary school」(2026年9月11日確認)/ビクトリア州教育省「Learning English」(2026年9月11日確認)
英語を主たる教授言語とする学校で 2 年以上学んだことを示す書類を提出する方法もあります。
要件を満たさない場合は、州立校の英語コース、または CRICOS 登録プロバイダの対面英語コースを受講します。期間は通常 20〜21週(2ターム)で、開始時期によって変わります。
正規留学とターム留学に共通して、過去2年間に履修した主要教科で、それぞれ平均60%以上を修めていることが求められます。州教育省が主要教科として挙げているのは、次の科目です。
日本の成績は5段階評価や10段階評価が多く、そのままでは対応しません。成績証明書をもとに、どう換算されるかは出願時に確認することになります。
出典:ビクトリア州教育省「Standard application - secondary school」(2026年9月11日確認)/ビクトリア州教育省「Study Abroad Program」(2026年9月11日確認)
州教育省は、各段階の処理期間を公表しています。以下は正規留学の場合の流れです。
州教育省の認定を受けたエージェントが、家庭に代わって手続きを進めます。
出願の提出から、州教育省と学校の処理を経て届きます。
必要書類がすべて揃った出願からの期間です。学校の休業期間は含みません。Genuine Student の審査対象になる場合は、さらに時間がかかることがあります。
保護者または法定後見人が署名します。生徒が18歳以上の場合は本人の署名も必要です。
署名済みの書類の提出後に届きます。
請求書に記載された方法と期限に従います。
ホームステイを州教育省に手配してもらう場合は、CAAW(滞在と福祉に関する確認書)も同時に届きます。入金の確認が取れてからの期間です。
ビザの処理期間は内務省にご確認ください。申請にはCoEが必要です。
処理期間は州教育省の公表値です。出典:ビクトリア州教育省「Application Process」(2026年9月11日確認)

このセクションで分かること:科目の選び方、EALの位置づけ、学習量の目安、友人関係の支え方。
VCEには90を超える科目があり、9つの学習領域に分かれています。英語(4科目)、英語以外の言語(40以上)、理科(5)、数学(5)、テクノロジー(5)、芸術(10)、人文(17)、ビジネス(5)、保健体育(3)です。
ただし、各校が実際に開講するのは20〜30科目です。生徒数によって変わります。学びたい科目が決まっている場合は、学校選びの段階で開講状況を確認しておく必要があります。校内で開講がない科目も、Victorian School of Languagesなど校外の機関で履修できる場合があります。
必修はYears 11・12のEnglishだけです。それ以外は本人が選びます。各校には進路と科目選択を相談できるcareer and course counsellorsがいます。
出典:ビクトリア州教育省「Standard application - secondary school」(2026年9月11日確認)
English as an Additional Language(EAL)は、英語を母語としない生徒のための英語科目です。EALはEnglishグループに含まれるため、VCEの英語の要件を満たすために使えます。州教育省は、留学生の多くがEALを選ぶと案内しています。
EALには受講資格の条件があり、オーストラリアなど英語圏での滞在や就学の年数が関係します。累積7年という基準があることは確認できていますが、正確な条件については本サイトで確認が取れていないため、ここでは詳細を記載していません。学校またはVCAAにご確認ください。
上級学年の時間割には、特定の授業に紐づかない自習時間(free periods)が組まれます。自習室、図書館、パソコンのブースなどで学習します。
家庭での学習時間の目安は、州教育省の資料では平日が1〜3時間、週末が6時間とされています。ホームステイ先は、学習のための静かな場所を用意することになっています。
出典:ビクトリア州教育省「Standard application - secondary school」(2026年9月11日確認)
新しく入った生徒を在校生とつなぐbuddy programがあります。学校のInternational Student Coordinatorも、環境に慣れるまでの相談相手になります。
このほか、州全体で行われる行事や、多文化をテーマにした催しがあります。学校ごとのクラブや競技の一覧は、州として公表されていません。関心のある活動がある場合は、学校の情報をご確認ください。
このセクションで分かること:VCEからオーストラリアの大学出願までの仕組みと、注意すべき分かれ道。
オーストラリアの大学に出願するまでには、4つの段階があります。段階ごとに求められるものが違いますので、順に見ていきます。

VCEの修了には、16ユニットを満足に修了することが求められます。内訳は、Englishグループから3ユニット(Unit 3–4のシーケンスを含む)と、それ以外に3つのUnit 3–4のシーケンスです。
1科目はUnits 1から4で構成され、各ユニットが1セメスターにあたります。Units 1・2は通常Year 11で、Units 3・4は通常Year 12で履修します。EnglishとEALは同等の科目として扱われ、同じユニットの段階ではどちらか一方だけが単位として数えられます。
study scoreは、その科目を同じ年に履修した州内の全生徒の中での位置を示す数値です。0から50の範囲で、平均が30、標準偏差が7になるよう調整されます。大半の生徒は23から37の範囲に収まります。
study scoreを得るには、その科目で2つ以上の評価課題を達成し、同じ年度にUnits 3と4の両方でS(満足)の評価を得る必要があります。
ATAR(Australian Tertiary Admission Rank)は点数ではなく順位です。最高値は99.95で、100は存在しません。30.00未満は「less than 30」として報告されます。
算出はこう行われます。まず、対象となるEnglishの最も高いscaled study scoreに、次に高い3つのscaled study scoreを加えます。この4つをprimary fourと呼びます。そこに、5科目めと6科目めのscaled study scoreをそれぞれ10%ずつ、最大2つまで加算します。この合計をもとに順位が決まります。
ATARを得るには、適切な組み合わせで最低4つのstudy scoreが必要です。
ビクトリア州の大学への出願は、VTAC(Victorian Tertiary Admissions Centre)という機関を通じて行います。課程を志望順に並べて登録する仕組みで、登録できるのは最大8件です。
締切前と志望変更の期間中であれば、追加、削除、並べ替えを何度でも行えます。1回のラウンドでオファーが出るのは、合格した志望のうち最も上位の1件だけです。
出典:VCAA(ビクトリア州カリキュラム評価機構)「VCE Administrative Handbook — VCE」(2026年9月11日確認)/VTAC(ビクトリア州高等教育入学センター)「ATAR」(2026年9月11日確認)
出典:VCAA(ビクトリア州カリキュラム評価機構)「VCE Administrative Handbook — VCE」(2026年9月11日確認)/ビクトリア州教育省「Standard application - secondary school」(2026年9月11日確認)
このセクションで分かること:誰が、どの範囲で、留学生の安全と学習に責任を持つのか。
未成年を海外に送る判断をするうえで、「何かあったとき誰が動くのか」は確かめておきたい点だと思います。ビクトリア州の公立校の場合、この仕組みは4つの層に分かれています。
オーストラリアの連邦法です。留学生を受け入れる教育機関に対して、教育の提供、施設、サービスについて全国共通の基準を満たすことを求めています。あわせて、留学生の授業料を保護する仕組みを定めています。
教育機関が課程を最後まで提供できなくなった場合に働く制度です。学生ビザで学ぶ留学生が対象で、他の機関や課程での就学を続けられるよう支援するか、支払ったのに提供されなかった分を返金します。
ホームステイを選んだ場合、ビクトリア州教育省が滞在中の福祉について全面的な責任を負うと公表されています。この責任関係を示す書類がCAAW(Confirmation of Appropriate Accommodation and Welfare)で、18歳未満の学生ビザ申請にも必要になります。
留学生を受け入れる学校は、厳格な認定手続きを経ており、定期的に見直されます。ホームステイ先についても、学校が審査、面接、訪問確認を行い、世帯の18歳以上の全員がWorking With Children Checkを持っていることを確認します。学校の担当者は6か月ごとに家庭を訪問します。
日々の窓口になるのが、各校のISCです。州教育省は24時間・週7日の対応体制がとられていると案内しています。
ISCの役割として公表されているのは、次の内容です。
渡航直後には、各校でオリエンテーションが行われます。学習計画、教科書や制服の購入、医療と身の安全、家計の管理とビザの要件、友人づくり、異文化への適応、科目選択と進学経路、そして帰国時の再適応まで扱うことになっています。
出典:ビクトリア州教育省「Accommodation and Homestay」(2026年9月11日確認)/ビクトリア州教育省「Standard application - secondary school」(2026年9月11日確認)

このセクションで分かること:出願締切から逆算したときの、やることの順番。
1つめは出願締切です。学期ごとに公表されています。出願締切を過ぎて提出された出願は、その学期の入学審査の対象になりません。次の学期の扱いになります。
2つめは出願後の処理期間です。受付確認まで約2〜3日、Letter of Offerまで約1〜2週間、請求書まで1週間、CoEの発行まで1週間と公表されています。ここにビザの申請期間が加わります。ビザの処理期間はオーストラリア内務省にご確認ください。
| 学期 | 学期の開始 | 出願締切 |
|---|---|---|
| 2027年 Term 1 | 2027年1月27日 | 2026年10月16日 |
| 2027年 Term 2 | 2027年4月12日 | 2027年1月8日 |
| 2027年 Term 3 | 2027年7月12日 | 2027年4月2日 |
| 2027年 Term 4 | 2027年10月4日 | 2027年6月25日 |
出典:ビクトリア州教育省「Application Submission Dates」(2026年9月11日確認)
出願締切を起点に、さかのぼって並べると次のようになります。
処理期間と締切は州教育省の公表値です。項目の順番は、それらをもとに本サイトが整理したものです。出典:ビクトリア州教育省「Application Process」(2026年9月11日確認)/ビクトリア州教育省「Application Submission Dates」(2026年9月11日確認)

日本の学年とビクトリア州のYearはおおむね対応しますが、学年暦が約3か月ずれているため、渡航する時期によって同学年に入る場合と1つ下の学年に入る場合があります。入学時の年齢上限も学年ごとに決まっています。最終的な配置は、受入校と州教育省が学力と英語力をもとに判断します。
正規留学には学年別のスコア基準があります。満たさない場合は、州立校の英語コースを先に受講する方法があります。期間は通常20〜21週です。ターム留学にはスコア基準がありませんが、受入校が渡航前に英語力を確認します。
学校の割り当てはビクトリア州教育省が行います。出願時に約6校を挙げますが、第1希望の学校になるとは限りません。受け入れ枠の状況によって決まります。
学校教育法施行規則第93条は、校長が教育上有益と認めるときに留学を許可できると定めています。同条第2項では36単位を超えない範囲で単位の修得を認定できるとされています。いずれも校長の判断に委ねられた規定ですので、在籍校への確認が最初のステップになります。
認定の可否と単位数は在籍校の判断によります。上限は36単位と定められていますが、実際に何単位を認めるかは学校ごとに異なります。渡航前に在籍校と取り決めておくことをおすすめします。
2026年度の公表値では、正規留学のYears 7–10の授業料が年額A$19,600、Years 11–12がA$22,000です。これに滞在費、保険、ビザ、学用品などが加わります。内訳は費用のページにまとめています。
ターム留学(Study Abroad Program)はVCEの取得対象外です。Term 4末の試験も受けません。VCEを取得して現地の大学に出願する場合は、正規留学(Standard Application)を選びます。
15歳以上です。15歳未満の生徒は、保護者、法定後見人、またはオーストラリア内務省が承認した親族と同居する必要があります。
日本の夏休みにあたる7月から8月は、ビクトリア州ではTerm 3の授業期間です。休暇中の短期滞在としてではなく、学期の途中または学期の区切りで通うことになります。ターム留学は学期の第1週から始める決まりですので、Term 3の開始に合わせる形になります。
VCE Vocational Major(VCE VM)はstudy scoreが付かず、ATARが算出されません。州教育省も、留学生にとってオーストラリアの大学や職業への経路につながらない可能性が高いと案内しています。大学進学を考えている場合は、科目選択の段階で学校とよくご相談ください。
学期ごとに締切が公表されています。締切を過ぎた出願は、その学期の入学審査の対象にならず、次の学期の扱いになります。英語試験の受験や在籍校との相談にも時間がかかりますので、締切から逆算して動くことになります。
学校のInternational Student Coordinator(ISC)が、書面による報告で学習状況を保護者に共有します。保護者との電話またはビデオ面談を年1回以上行うことになっています。ISCは24時間・週7日の対応体制がとられています。
連邦法のEducation Services for Overseas Students (ESOS) Act 2000に基づき、授業料の保護制度があります。Tuition Protection Serviceが、他の機関や課程での就学継続、または未提供分の返金を支援します。
このセクションで分かること:このページの数値がどこから来ているか、いつ確認したものか。
このページの数値は、すべて下記の公表資料に基づいています。最終確認日は2026年9月11日です。学費、出願締切、ビザの要件は改定されることがありますので、出願の前には各機関の公式ページで最新の内容をご確認ください。
初出公開:2026年9月11日 / 最終更新:2026年9月11日
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